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2013-03-25 (Mon)
うとうととしながら、ご主人様にすりすりしつつ、首元とか胸に
唇を這わせていたら(いま考えてもなんでそんな大胆なマネしたのか……/汗)、

「舐めたいの?」
「……すこし」
「いいよ、好きに」

調子に乗ったわたしはご主人様の耳たぶをかぷりとやりました。

「こらっ、くすぐったい。首から下に限る」
「うー……」

ホントに仔犬並みのわたし。
そのまますりすりしたり、ちょっと舌を這わさせていただいたりしつつ、
またご主人様にぎゅうと抱き締めていただいたりなどして。
夕方の時間に差し掛かっていましたので、もう一度お風呂に入って、
帰りの支度をすることになりました。

なんだか自分の身に起きたことが、夢のようで、幻のようで、
もしもいまが夢なのなら、覚めないでほしいな、とまで、思っていました。

「きょうはね、道具とか全部車の中に置いてきてしまったから、
 内容が薄くて申し訳なかったね。泊まりの時なんかはもっとすごいからね」

内容が薄い!? アレで!!??
泊まりの時は……ということは、そういうご予定もおありということか……

また、化粧慣れしてないこともあっさり見抜かれました(笑)
瞼付近の赤みが少しきつかったとのことです。
のちにリーダーに聞いたら、
「ごめん、はじめて使ったチーク(かなんか)だったんで、加減がね」
ということでした。
このとき、ご主人様とこんなにも早くお会いできると思わなかったため
慌ててお取り寄せした化粧品の到着待ちでしたから、
次にお逢いするときは、自分でなんとかしてみよう。という決意をするには
十分でした。


清算をすませて外に出ると、あたりはうす暗くなっていました。
だいぶと長い時間ホテルの中にいたのだなあと驚くとともに、
その時間をご一緒できたことに、深い深い嬉しさがこみ上げてきていました。

最初の待ち合わせ場所まで送っていただいて、
わたしの車のそばに車をつけていただきます。

そこでまたしばらくお話をして……

もの欲しそうな顔をしていたのを見抜かれた(笑)のか、
かぷ、と、噛むような軽いキスをいただきました。
えへへ。嬉しいです。

「気をつけて帰るんだよ。あとで、メールするね」
「はい、ありがとうございます」


そうして、はじめてのご調教はおしまいになりました。
どきどきとわき上がる気持ちを抑えながら家に帰り、
ご主人様からのメールにお返事して、
(バレンタインの贈り物は大層気にいっていただけました。よかった……)
しあわせな気持ちを抱えて、眠りました。



余談ですが。
化粧をせずに家を出ていった娘が化粧をして帰ってきたら
親兄弟がタテヨコに揺れるほど動揺するだろうなあと思い
帰る途中のコンビニで車を停め、持っていた化粧落としで
顔を拭いたら、

ファンデーションのファの字もついてきませんでした。




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