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2015-10-22 (Thu)
普段人あたりのよい支店長でも、さすがに3枚も4枚も始末書を出せば
叱責されてもおかしくはありません。
支店長室に入るのははじめてではありませんでしたが、自分の犯したミスと
始末書のことと、いろいろとで、やっぱりその件だろうな、処分について
なんかお話があるんだろうなと、わたしはそう思って、入っていくのをすこしためらいました。

「座って」
応接用のソファーに促されて、座ります。わたしはうつむいたままでした。
「……きつそうだね」
「……まあ、はい……」
そんな会話から始まって、支店長はぽつりぽつりと話を始められました。

あなたがそうだ、と決めつけるわけではないが、障害があるのではと思っている
あなたを知るいろいろな人に聞くけれども、知識やある一定の能力は持っているのに
仕事を追いつかせることができない、ためる、まとめきれない、みな一様にそう言う
自分もこの仕事が長いから、あなたと同じような人を知っている
注意欠陥障害(ADHD)というのだけれども、一度、ネットで検索などして、
セルフチェックを受けてみたらどうだろうか
結果がわかったら教えてほしい
結果如何によっては、バックアップや病院受診も考えなければならないから

実はずいぶん前に、自分でも検索してみて、
「いやまさかな……」と思ったことはありました。
ただ、セルフチェックとか、そういうのはちゃんとしたことがありませんでしたから
勧めてくれた支店長のためにも、あと、自分で、何がどうなっているのか
知るためにも、その晩、わたしはネットで見つけたありったけの
セルフチェックを試してみました。


真っ黒でした。


えぇ……と思いつつも、翌日、チェックシートを持って、
わたしはもう一度支店長室に向かいました。

チェックシートを見た支店長も絶句していました。
ここのところ、がつがつと面談を行った上司も同席して、やはり絶句。
その場で会社の産業医に連絡を入れ、あとの対応について、指示をくださいました。

まずは、近所の精神科に相談をする。
そのうえで、もし、該当障害の専門でなかったら、専門の病院を紹介してもらう。
話はそれからだ。

とにかく専門医というか、お医者様の診断がなければどうすることもできません。
専門かどうかは定かでなかったのですが、
幸いご近所に、長く運営されている精神科がありましたから、
とにかくそこに行ってみよう、と思いました。

受診の予約を取る前だったか、とってからだったか、
ご主人様にも、この件はお話ししました。
ここのところ、眠れていない、だったり、夜中に何度も目が覚める、といった
話はしていましたから、ご主人様もわたしの不調は十分ご存知でしたが
さすがに障害があるのではというところにまではお考え及ばずだったようで
それでも
「病院にかかったら、ちゃんと結果も出るのだし、
 それから治療とか考えればいいんだよ。大丈夫だからね」
とおっしゃってくださいました。

ご主人様の「大丈夫だからね」には、いつも、こころがじんとします。
うん。
きっと大丈夫。

どきどきしながら、でも、親には話のできないまま、
受診当日を迎えるのでした。

続きます



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